第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)は来年1月1日、群馬県庁前発着コース(7区間、100キロ)で、全国の予選を勝ち抜いた41チームで争われる。三重からはNTN(桑名市)が3年連続59回目の出場。マラソンやトラックレースで今年めぼしい結果を残せた〝タレント〟はいないが、ベテランの経験と若手の勢いを出して目標順位の15位を達成する。
病み上がりのケニア出身のワンガリ・ピーター・キブイ(20)を外した11月の中部地区予選は9チーム中6位で終えたが「総合的な力はついてきている」とみる越井武吉監督。ニューイヤー駅伝に向けては「中盤で15~20位台をキープできるよう前半から勢いのある選手を置きたい」と話す。
勢いのある選手の筆頭格が大東文化大出身のルーキー、谷口辰煕(23)だ。10000メートルで今年11月、28分37秒39の自己新記録をマーク。約1年ぶりに自己ベストを更新し、今季ランキングでも、入社4年目でハーフマラソンなどで実績がある小森稜太(26)に続くチーム2位に躍り出た。
練習では外国人選手に食らいつく走りを見せ「社会人選手としてどこまで通用するのか試したい」と意気盛んな谷口ら「元気な新人」を中心に「チームがまとまっており雰囲気が明るい」と話すのはチーム最年長の齋田直輝(30)。「今年のニューイヤー駅伝も15位を目指したが悔しさの残る結果になった。チーム一丸で同じ目標を達成する」と話している。
■
NTNの登録メンバーは次の11選手。区間エントリーは30日に発表予定(氏名の後は年齢、出身地、出身校)。
齋田直輝(30)三重・明治大▽坂田昌駿(29)三重・法政大▽辻野恭哉(28)三重・日本体育大▽峐下拓斗(27)岐阜・城西大▽小森稜太(26)三重・帝京大▽水野裕司(26)愛知・信州大▽源裕貴(24)山口・環太平洋大▽横澤清己(24)神奈川・神奈川大▽宇留田竜希(23)三重・東海大▽谷口辰煕(23)滋賀・大東文化大▽ワンガリ・ピーター・キブイ(20)ケニア・ミリマニ高