第103回全国高校ラグビー大会は28日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で1回戦残り10試合が行われた。三重代表の朝明=12大会連続14回目=は九州学院(熊本)=7大会ぶり4回目=を22―10で退けて第99回大会以来の初戦突破を果たした。シード校も登場する2回戦は30日に行われ、朝明は大会2連覇を目指す東福岡=24大会連続34回目=と対戦する。
朝明はラインアウトからのモールを軸とする攻撃でペースをつかんだ。前半23分、ゴール前の右ラインアウトからモールを押し込みFL宮澤啓介が先制トライを決めて5―0で前半を折り返した。
後半10分にはゴールまで10メートルの左中間ラックからSHの山川雄摩主将、PR金田泰智とつなぎ最後はSO浅場博登からパスを受けたCTB内山塁がポスト左にトライを決めて追加点を挙げた。
19分にはゴール前右ラインアウトから再びモールで押し込みPR金田がトライを奪うと、24分にはSH山川がインゴールへ蹴り込んだボールをSO浅場が押さえて22―0とリードを広げた。その後九州学院の選手らに走られ2トライを奪い返されたが逃げ切った。
朝明の保地直人監督は「九州学院のアタックは勢いがあったがディフェンスを頑張り前半を無失点で折り返したことが大きかった」。キックと判断力でチームを4大会ぶりの勝利に導いた3年生SO浅場は前回覇者に挑む2回戦に向けて「今までやってきたことを全部出す」と話した。