【松阪】三重県松阪市飯高町宮前のコンニャク製造「上野屋」は26日、地元産のコンニャクイモを使った「香肌玉こんにゃく」を発売した。170グラムの大玉で税込み260円。同所の道の駅「飯高駅」やマックスバリュ地物コーナーで販売する。
コンニャクイモの生産量は群馬県が9割以上を占め、北関東に集中している。収穫まで3年かかり、植え替えも必要。病気に弱く手間がかかり、栽培が広まっていない。
松阪市飯高町作滝の竹口博明さん(73)が栽培に興味を持ち、土壌改良など工夫を重ね、収量の増加を実現。安定した収穫を見込めるようになった。上野屋に提供している。
上野屋の佐々木幸太郎代表取締役(45)は「イモの素朴な風味としっかりとした歯切れの良い弾力がある。おでんや豚汁、刺身で」とPR。
佐々木さんも栽培に挑戦したが、1年目でコンニャク畑が全滅して断念した。「松阪市産という希少性が特徴。丸型だけでなく、板こんにゃくや糸こんにゃくなど商品を増やしていき、ブランド力アップに努めたい」と話している。