伊勢新聞

ミツマタの卒業証書で受賞 野登小がPTA文科大臣表彰、亀山市長に報告 三重

【櫻井市長(右端)を表敬訪問した(左から)石橋校長と伊達PTA会長=亀山市役所で】

【亀山】令和5年度優良PTA文部科学大臣表彰(11月24日付)を受賞した、三重県亀山市両尾町の市立野登小学校の石橋明校長と伊達亮二PTA会長ら3人は25日、市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、受賞の喜びを報告した。

同校では毎年、PTAと野登地区まちづくり協議会、同校学校運営協議会、地元のみつまたを愛する会の協力で、6年生がミツマタを原材料に紙すきし、卒業証書用の和紙を作っている。この取り組みが評価され受賞につながった。

伊達PTA会長(47)は「卒業証書用の和紙作りは、歴代のPTA会長らから受け継ぐ、野登小の伝統になっている」とし、「すいた和紙を乾燥させるのに苦労した」、石橋校長は「児童らも大人と一緒にミツマタの枝切りから皮むき作業をして紙すきまでする工程は、野登小でしか体験できないことです」と語った。

櫻井市長は「野登小のこれまでの取り組みが受賞につながり、おめでとうございます。受賞を契機に今後も継承してください」とたたえた。
【櫻井市長(右端)を表敬訪問した(左から)石橋校長と伊達PTA会長=亀山市役所で】