三重県伊賀市の地域政党「草の根運動いが」は25日、来年度当初予算の編成に向け、9項目の実現を求める要望書を県に提出した。学校教育を終えた後も学び続ける「リカレント教育」の充実などを求めた。
要望書はリカレント教育について「単なる人手不足対策にとどまらず、全ての県民が学び直すことのできる豊かな環境整備が必要」と主張。県内の大学や企業などと連携し、戦略的に取り組むよう求めた。
県が令和17年の開催を目指す国民スポーツ大会については「県と市町の負担が極めて重く、広く県民の理解が得られているわけではない」などと指摘。関連予算を子ども・教育施策に充てるよう求めた。
この日、稲森稔尚代表らが県庁を訪れ、一見勝之知事に要望書を提出。稲森代表は「リカレント教育が当たり前になる県を目指してほしい。人手不足にとどまらず、魅力的な対策を進めるべき」と述べた。
一見知事は「対応できるものは対応する」と返答。国民スポーツ大会には「いろんな声がある」とし、みえ県民1万人アンケートを通じて県民の声を聞き取ると説明。「大会の簡素化は当然」とも語った。