伊勢新聞

今年の一字は「繋」 津市長「インフラや社会がつながった」 三重

【今年の一字「繋」を発表する前葉市長=津市役所で】

【津】三重県津市の前葉泰幸市長は21日、今年最後の定例記者会見を開き、今年の一字を「繋」(けい)とした上で「インフラや社会がつながった一年だった」と振り返った。また、「市長が選ぶ市政十大ニュース」も発表し、大門・丸之内地区未来ビジョンの策定などを挙げた。

「繋」は「つなぐ」の意で、中勢バイパスの開通など長年の継続事業がつながったことや、コロナ禍でいったん停止していた人々の暮らしや社会が再開してつながったことを挙げた。

また、「これを言わない方がいいのではという意見もあったがあえて言う」として自治会問題を挙げ、「反省すべきことは多かったが、組織として内部統制が取れる体制になった。津市政が自治会問題を乗り越えてつながった」と話した。

4月に市長選があり4選がスタートしたことに絡み、「(繋を)前葉市長がつながった、という風に捉えられたくはない」とも述べ、「継続に満足せずにクリエーティブにやっていきたい」と意気込んだ。

十大ニュースについては時系列などで示す自治体が多い中、自身で「あえて順位をつけて選んだ」と語った。

十大ニュースは次の通り。

①香良洲高台防災公園管理棟と屋内運動施設の一時避難場所としての暫定利用開始②中勢グリーンパークの新エリアオープン③市内16カ所に浸水センサを設置④市内すべての保育所で使用済み紙おむつの回収処分を開始⑤合併後初の待機児童の発生と保育士・幼稚園教諭の就労開始応援事業の創設決定⑥急きょ閉園になった旧美里さつき保育園の園児を白山こども園などで保育継続⑦地域脱炭素推進プラットフォームの設置と4者協定締結⑧大門・丸之内地区未来ビジョンの策定⑨県内初となるMOA(機動的救急隊)の運用開始⑩津市をロケ地にした映画などシティプロモーションの展開