鈴鹿署の40代警部補が拳銃の手入れ中に誤って実弾1発を発射したことを受けて、三重県警は21日の定例記者会見で、拳銃を分解して各部品を点検する「精密手入れ」を複数人で実施するよう全職員に通知したと発表した。通知は18日付。
県警会計課によると、精密手入れは各警察署などで年に一回実施。手入れ前に拳銃から実弾を抜いて入っていないことを確認し、同課は以前から実弾を抜く作業と分解する作業を別の人が実施するよう推奨していた。
県警は、改めて2つの作業を分担して実施するよう全職員に通知。また、新しいマニュアルの作成を含めた再発防止策を年度内にも策定する方針という。八木隆明警務部長は「全職員に対して指導を徹底し、再発防止に努める」と話した。
また、県警は18日付で警部補を本部長訓戒の処分とした。警部補は先月7日に一人で拳銃の精密手入れをしていた際、実弾の有無を確認せず1発を発射した。実弾は部屋の壁にめり込み、けが人はいなかった。