三重県は20日、農業機械メーカー「タカキタ」(名張市夏見)の敷地内で、生活環境保全条例の基準値を上回るフッ素が検出されたと発表した。
県によると、同社の自主的な調査によって判明。駐車場の土壌から、最大で基準値の2・25倍に相当するフッ素とその化合物が検出された。
同社ではフッ素を含む薬品を製品の塗装前処理に使用しているというが、過去にフッ素が漏えいした事故などはなく、原因は分かっていない。
同社は土壌の除去を検討している。伊賀地域防災総合事務所は「現場はアスファルトが舗装され、土壌の飛散や流出の恐れはない」としている。