伊勢新聞

脱炭素で県の協力求める、度会町長が知事と「円卓対話」

【対談する一見知事(左)と中村度会町長=度会町役場で】

【度会郡】一見勝之三重県知事と中村忠彦度会町長が意見交換する「円卓対話」が19日、度会町役場であった。脱炭素に向けた取り組みや人口減少対策について意見を交わした。

中村町長は脱炭素について、町内で稼働している風力発電所や太陽光発電所、町の取り組みなどを紹介した上で、「町単独でできることは限られる。県と連携した取り組みを進めてほしい」と協力を求めた。

一見知事は、地球温暖化による自然環境の変化や自然災害に触れ、「CO2排出量が大きい火力発電に代わり、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を増やすしかない。電力は地産地消。電気を効率的に使うには、消費地に近いところで電気を作る必要がある」として、洋上風力発電導入への考えなどを示した。

また、加速する人口減少の対策について一見知事は、「最大限協力したい」とした。県では若い女性(15―29歳)の県外への転出が、転出全体の約8割を占めると説明し「給与など職場での男女差があると言われる。女性や企業との対話を進めていきたい」と述べた上で、「まずは、子育て支援に力を入れたい」と話した。