三重県鳥羽市大明東町の鳥羽商工会議所で18日、同市の木「ヤマトタチバナ」の果皮などを使ったお屠蘇(とそ)作りがあり、市内の旅館やホテルの女将(おかみ)と同商議所関係者ら21人が参加した。
お屠蘇の習慣は平安時代に始まったといわれていて、鳥羽産のヤマトタチバナを使って当時のお屠蘇を再現しようと、ヤマトタチバナの歴史文化を含めたPRや商品開発に取り組む同商議所が平成20年度から実施している。
参加者らは橘皮(きっぴ)や桂皮(けいひ)など7種の生薬を調合した屠蘇散を小分けし、約1000袋を作った。市民を対象に28日まで同商議所で100袋を無料配布するほか、市内の旅館やホテルで正月の宿泊客にお屠蘇を振る舞うという。
鳥羽旅館組合「女将あこや会」の吉田絹江会長は「お屠蘇で新しい年を迎えられるように作っています。ぜひ、鳥羽旅館組合加盟の宿でお楽しみください」と話した。