【津】三重県津市一志町井関地区の氏神、井関住吉神社で17日、新年に向け本殿や鳥居などに飾るしめ縄作りがあり、同神社の総代や井関区の住民が参加した。
毎年12月に実施する行事で30―70代の男性10人が参加。ベテランの村武司さん(89)の手ほどきで稲刈り後に乾かし保管したわらの長さをそろえ、水を打って木づちでたたいた後3本の束にし、左巻きにねじりながらより合わせた。
村さんは「わらは太さが均一になるよう足していって」などと助言。皆で協力し半日以上かけて長さ約3メートルのしめ縄を3本、約1メートルを2本作った。
神社総代の林芳久さん(72)は「少子化で維持は大変だが伝承していくことが大事」、今年2年目の杉田浩之区長(46)は「活動を通じ今まで接点のなかった方を知ることができた」と話す。
村さんは「昔から教わってきたこと。皆で力を合わせて作ることで仲間づくりになる」と意義を話した。
しめ縄は年末に飾り付ける予定で、年越しや年始参りの住民らを出迎える。