【鈴鹿】三重県鈴鹿市の教育委員会定例会が18日、同市役所であり、児童数減少に伴う天栄中学校区における学校再編計画の素案を原案通り承認した。
各委員に提示した新たな計画素案では、これまでに市議会や市民アンケートなどで出された意見を踏まえ、追加や修正を加えた。
具体的には、3校再編による「新たな小学校」の開校が、児童の教育環境改善を図るとともに、学校施設の維持改修に係る市の財政負担軽減につながることを示したほか、学校再編の取り組みに関する情報発信について、質問しやすい環境づくりや意見交換できる機会の確保に向けて、新たな取り組みの検討を進めることなどを明記。学校再編後の跡施設については、全国各地の廃校活用事例の調査研究を進めるとともに、民間活用の可能性も検討することを追加した。
複式学級解消に向けた令和8年度の3小学校統合を経て、令和14年度に4小学校と1中学校を統合した小中一貫の「義務教育学校」開校を目指すという基本方針に変更はない。
委員からは「枠組みにとらわれない新たな教育課程として『義務教育学校』という手法には賛成する」「地域への丁寧な説明は必要」などの意見が出された。
1月5日に天栄中学校区の自治会長を対象とした説明会を実施する。