伊勢新聞

蜜蝋鋳造の柔らかな曲線 彫金作家、森さん作品展 四日市のギャラリー

【作品を紹介する森さん=四日市市新町のアートギャラリー「黒い森」で】

【四日市】三重県四日市市八幡町の「せん彫金工房」を主宰する彫金作家、森千明さん(74)による「彫金アクセサリー展~蜜蝋(みつろう)が作り出す不思議な形」が、同市新町のアートギャラリー「黒い森」で始まっている。27日まで。会期中無休。

ミツバチの巣のロウとマツヤニを練って造形する日本伝統の蜜蝋鋳造で制作した銀のアクセサリーや鍛金技法の銅オブジェなど合わせて約100点を展示している。

流れをテーマに、シルバーとパールをデザインしたネックレスや都会の風シリーズのネックレス、ブルーのトンボ玉をしずくに見立てたシルバーブローチなど、蜜蝋鋳造ならではの柔らかな曲線の作品が並ぶ。また、銅板をたたいて形作る鍛金技法のオブジェ「一輪車と少年」「アーティスト」なども展示している。

森さんは、24歳でせん彫金工房を開設し、国内外で作品を発表している。「蜜蝋を多くの方々に知っていただきたい。このギャラリーを拠点に伝統文化を発信していきたい」と話していた。問い合わせは同店=電話080(5117)4078=へ。