【津】名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)の岡村聖教授(52)による環境教育の授業が15日、三重県津市修成町の市立修成小であった。6年生60人が校内のCO2濃度の測定を通じて身近な環境への興味を深めた。
同大が実施する文科省「日本型教育の海外展開調査研究事業」の一環。津市の湯元榊原館が同大と連携協定を結ぶ縁で市内小中学校に寄贈したCO2測定器を活用し同小▽榊原小▽久居西中▽高田中―で実施を予定している。
児童は岡村教授から手順の説明を受けた後、2グループに分かれて運動場、中庭、廊下など担当エリアに分かれて風向き▽風の強弱▽CO2濃度―の順で測定。測定値をタブレットに入力すると濃度別に色分けされた両グループの地図が完成した。
2枚の地図を比較すると同じ場所でも濃度に違いがあることが分かり、岡村教授は「CO2が風に乗って運ばれれば無関係なところにも影響がある。地球温暖化を防ぐためにできることを考えて」と呼びかけた。
榎本初香さん(12)は「CO2は南極にも飛んでいくと分かった。自分で測ってみてさらにCO2を減らさないといけないと思った」、太田湊人さん(12)は「近くだったら歩いたり、バスや電車を使ったり一人ずつの努力が大切と感じた」と感想を話した。