【鈴鹿】三重県鈴鹿市地子町のJA鈴鹿(谷口俊二組合長)はこのほど、管内の鈴鹿、亀山両市産小麦「あやひかり」「ニシノカオリ」を使った「JA鈴鹿のもっちもちラーメン」の販売を始めた。スープはシジミ醤油(じょうゆ)味、シジミ塩味、とんこつ味噌(みそ)味の3種類あり、それぞれ1袋2食入りで360円(税込み)。
平成27年から取り組む地元農産物のPRと消費拡大に向けた六次産業化商品の第11弾。小麦を使った商品は初めて。今年度の管内小麦の生産量は約6千トン。
独自開発したこだわりの麺は、中華麺などに使われる「ニシノカオリ」を70パーセント、歯ごたえとなめらかな食感が特徴の「あやひかり」を30%の割合で配合。2種類を絶妙なバランスで配合したことで、もちもちとした食感で喉ごしの良い麺が完成した。麺が伸びにくいのも特徴という。
とんこつ味噌味は中太麺、シジミ塩味とシジミ醤油味は細縮れ麺を使う。
9月ごろから約3カ月かけ、スープの味や麺の形状など試行錯誤しながら完成させた。四日市市北小松町の堀製麺で製造する。
11月の農協まつりや今月9、10日の先行販売では幅広い世代に好評で、いずれも完売した。
11日に販売を開始し、現在は鈴鹿、亀山両市のJA鈴鹿農産物直売所「果菜菜」の3店舗で販売するが、品薄状態で次回の入荷は19日を予定している。
生活部生活福祉課の伊藤浩司課長は「夏は冷やし中華など、今後は季節に合わせた新しい味を検討していきたい」と話した。