【鈴鹿】三重県鈴鹿市が「年内に計画を決定する」としている児童数減少に伴う市立天栄中学校区の学校再編計画素案について、末松則子市長は14日の定例記者会見で、年内決定までの具体的なスケジュールを説明した。18日の教育委員会定例会で委員から意見を聞いてまとめ、その後の行政会議で方針を決める。その後、市議会に報告し、公表するという。
併せて、末松市長はこれまでの計画決定に向けた進め方について「今までの手続きが不十分だったとは思っていないが、行政の思い込みも多々あり、もっと丁寧な説明が必要だった」と進め方に問題があったことを認めた。
その上で「存続派、推進派、反対派と地域の思いを分けるのではなく、地域が同じ方向を向ける道筋を作らなけばいけなかった」と振り返り、「反対派にも理解してもらえるよう努力していく」と話した。
決定した計画については、来年１月に地元の自治会長らのもとで説明会を実施する。
市の計画素案では、令和８年度の３小学校統合を経て、令和14年度に４小学校と１中学校を統合した中高一貫の「義務教育学校」開校を目指す。