中小企業基盤整備機構は12日、中部地域5県(三重、愛知、岐阜、富山、石川県)の中小企業を対象にした今年10―12月期の景況調査結果を発表した。中部地域の業況判断DI(良いと答えた企業割合から悪いと答えた企業割合を引いた指数)は、全産業で前期(7―9月期)より2・1ポイント増のマイナス22・9と2期ぶりに上昇した。産業別にみると、製造業、建設業、卸売業、小売業、サービス業の5産業すべてで上昇した。
調査は、中部地域の中小企業2301社を対象に、商工会、商工会議所の経営指導員、中小企業団体中央会の情報連絡員が訪問面接し聴き取った。
原材料・商品仕入単価DIは、全産業で前期より3・1ポイント減の72・0と2期ぶりに低下した。売上単価・客単価DIは、全産業で前期より4・0ポイント減の16・4と7期ぶりに低下。
採算DIは全産業で前期より2・0ポイント増の0・6と2期ぶりに上昇。従業員過不足DIは、全産業で前期より0・6ポイント減のマイナス20・4と3期連続で低下した。
来期(1―3月期)の業況判断DIは、全産業で12・1ポイント増のマイナス10・8の見通し。