伊勢新聞

強盗想定し防犯訓練 四日市南署員とみずほ銀職員 三重

【拳銃で脅して金を要求する強盗犯=四日市市安島のみずほ銀行四日市支店で】

【四日市】三重県警四日市南署は12日夕、同市安島のみずほ銀行四日市支店で、金融機関対象強盗を想定した防犯訓練を実施した。署員4人と同支店職員15人が参加した。

強盗犯役の署員が模擬凶器の拳銃を手に侵入。「手を挙げろ、動くな」と発砲しながら脅した。職員に「金を入れろ」とバッグを差し出し、再度、発砲しながら「急げ、走れ」と叫び、金の入ったバッグを奪って逃走した。

職員は110番緊急通報ボタンを押し、金を入れたバッグを渡した後、カラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。また、犯人の身長や服装、年格好、逃げた方向などのメモを確認して、駆けつけた警察官に報告した。

同署生活安全課長は「署員到着までの時間稼ぎも大事ですが、犯人を刺激せず、人命が最優先。犯人は犯行前に下見をしている可能性があり、平素から声かけを徹底するなど、狙われない環境づくりに努めていただきたい」と総括した。中澤伸昭課長(51)は「訓練と分かっていても緊張した。改善点を指摘していただけて良かった」と話していた。