三重県は6日、県議会に提出している一般会計補正予算などの3議案について、記述に誤りがあったと県議会に報告した。県議会は同日の本会議で、これら3議案の訂正を賛成多数で許可した。
県によると、記述を誤った3議案は先月22日に提出。一般会計補正予算は当初予算から約91億2200万円を減額するはずだったが、議案は誤って同額を「追加する」と表記していた。
同じく提出中の国民健康保険事業特別会計補正予算も、一般会計からの繰入金を予算の表に記入しなかった。子ども心身発達医療センター事業の特別会計補正予算でも、補正後の総額を6千万円少なく記載した。
財政課は先月30日、議会事務局からの指摘を受けて一般会計補正予算の誤りに気付いた。他の議案についても誤りがないかを調べたところ、特別会計の2議案でも誤りが判明したという。
本会議に先立つ議会運営委員会では、服部浩副知事が「議会運営に迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝し、議案の訂正を依頼。更屋英洋総務部長は「チェックが十分でなかった。体制整備に努める」と説明した。
本会議では、簡易採決で訂正の許可を諮ろうとした中森博文議長に、稲森稔尚議員(草の根運動いが、3期、伊賀市選出)が「異議あり」と発言。起立採決とし、45対1の賛成多数で訂正を許可した。