宮本京子さん3年ぶり彫刻展 津で「あやかしまやかし」始まる 三重

【彫刻作品を紹介する宮本さん=津市中央の三重画廊で】

【津】津市美里町の彫刻家、宮本京子さん(65)の3年ぶりの個展「あやかしまやかし」が6日、同市中央の三重画廊で始まった。木や鉱物を使い、錦絵などを題材に制作した大小の彫刻作品23点を展示販売している。10日まで。

宮本さんは愛知県芸大から同大学院修士課程彫刻専攻修了。作品は国内外に収蔵されている。

浮世絵師・河鍋暁斎の「髑髏(どくろ)と蜥蜴(とかげ)」を下敷きに、ヤギの頭骨からはい出るトカゲを表した「ニホンカナヘビ異聞」、雑木を組み合わせ、切り落とされた鬼の手を表現した「洛中奇譚」、「ひょうたん鯰(なまず)」を題材にクスノキや屋久杉で制作した「日本水妖考」など、素材選びから構成まで緻密に練られた作品が並ぶ。

宮本さんは「時間をかけ制作した作品。彫刻の楽しさや美しさを感じてもらえたら」と話した。