帝国データバンク四日市支店は5日、11月分の三重県内景気動向調査結果を発表した。「景気が良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた県内の景気DIは45・1で、前月から2ポイント改善した。
支店によると、県内の景気DIが改善するのは2カ月連続。前年同月比でも4・7ポイント改善した。前月は29位だった全国順位は17位に上昇。8カ月ぶりに全国平均(44・8)を上回った。
規模別では、大企業が前月比4・3ポイント増の51・5、中小企業は1・9ポイント増の44・5。5カ月連続で大企業が中小企業を上回った。業界別では前月と比較可能な八業界のうち、製造などの5業界で改善した。
支店は「観光や飲食の改善や製造の回復、荷動きの増加などが奏功した。企業は景気の回復を実感している」としつつ「人手不足や仕入れ価格の高騰が続き、しばらくは緩やかな展開が続く」とみている。
また、同社の津支店は県内で11月中の倒産が7件だったと発表した。前月より9件少なく、4カ月ぶりに減少。前年同月とは同数となっている。7件の負債総額は1億8600万円だった。