しめ縄作りが最盛期 玉城町の角谷産業、2万5000個出荷 三重

【最盛期を迎えたしめ縄作り=玉城町中角の角谷産業で】

【度会郡】三重県玉城町中角の「角谷産業」で、新年用のしめ縄作りが最盛期を迎えている。年末までに玄関や神棚用など約30種類、2万5千個を伊勢志摩地域のスーパーやホームセンターなどに出荷する。

角谷産業では稲わらも自家栽培し、収穫時期の違う10品種の稲を育てて順次刈り取り、乾燥させてからしめ縄の種類に合わせて使い分けている。伊勢志摩地域では一年を通して玄関にしめ縄を飾る風習があるため、一つ一つ丁寧な手作業で作っているという。

作業場では従業員らが、「笑門」や「千客萬来」、疫病から守るとされる「蘇民将来子孫家門」と書かれた護符と、縁起物のダイダイ、ユズリハ、ウラジロ、魔よけのヒイラギ、アシビなどを飾り付けてしめ縄を仕上げている。

角谷吉崇社長(46)は「しめ縄を作り、子孫繁栄や平和を願っています」と話していた。