山二造酢が審査員特別賞 フリーランスパートナーシップアワード、新ブランド評価 三重

【審査員特別賞を受賞した岩橋社長(左)と木下さん(プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会提供)】

【津】明治20年創業の山二造酢(三重県津市阿漕町、岩橋邦晃社長)はこのほど、企業とフリーランス人材が協働する取り組みをたたえる「第5回フリーランスパートナーシップアワード」(プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会主催)で審査員特別賞を受賞した。岩橋社長(50)は「関わっていただいた皆さまの真摯(しんし)な取り組みが評価頂けた」と喜んでいる。

同社は昨年1月から首都圏を拠点にするスタイリストやウェブマーケッター、写真家などフリーランスの専門家6人で新たなプロジェクトを開始。既存の飲む酢を基に新ブランド「伊勢のクラフト酢」を立ち上げ、今年から三重テラスや渋谷西武のオンラインストア「CHOOSEBASE SIBUYA」などで販売している。

この取り組みで同アワードのファイナリスト5組に選ばれ、先月の本選で審査員のジャーナリスト、浜田敬子氏が選ぶ同賞に輝いた。

プロジェクトリーダーを務めた木下亮さん(36)は「他の方からの評価を頂ける機会になりいい経験をさせてもらった」と喜ぶ。

岩橋社長は「社会の変化と共に新たな販路開拓やITの活用などさまざまな動きが必要な時代。地方の小さな企業にとってこれらに対応していくのは非常に困難だが兼業や副業の方とやることで取り組みやすく期待以上の成果が得られる」と意義を話し「今後もいろんなプロジェクトを進めてたくさんの方に関わっていただきお互いが未来に向け成長できる関係を築いていきたい」と力を込めた。