「第九」大合唱、観客を魅了 亀山でさいまつコンサート 三重

【亀山】三重県亀山市の年末恒例「さいまつコンサート」(同実行委員会)が3日、同市東御幸町の市文化会館で開催され、「第九」の大合唱や交響楽団による演奏などほぼ満員の観客約900人を魅了した。

同コンサートは、当初市民団体による合唱を主に開催。20周年を機に、市民らを募り日本語で「第九」を合唱するようになった。その後毎年、交響楽団の生演奏に合わせ、ドイツ語で合唱するようになり、今年で42回目を迎えた。

この日は、寺岡清高氏の指揮で大阪交響楽団が演奏。ベートーベン作曲の交響曲第九番四楽章「歓喜の歌」を声楽家4人と市民ら100人が大合唱し、歌声が館内に響き渡った。

また、女声コーラス団体や混声合唱を楽しむ会、亀山少年少女合唱団ら計6団体の合唱のほか、亀山中学校吹奏楽部や亀山愛児園の園児らのマーチングバンドの演奏もあった。

初めて第九に参加した、津市高野尾町の大江明美さん(61)は「いつかは『第九』を歌いたいと応募しました。ドイツ語に苦戦したが、楽しく歌えました」と話していた。