三重県の教育振興に100万円 岡三証券グループ100周年で寄付

【創業100周年で県への寄贈をした池田社長(中)と目録を手にする一見知事(左)、福永教育長=津市中央の神楽洞夢で】

【津】三重県津市に創業し今年100周年を迎えた岡三証券グループ(本社・東京都中央区)は1日、県の教育振興に100万円を寄付した。同市中央の岡三デジタルドームシアター「神楽洞夢」で贈呈式があり、池田嘉宏社長から一見勝之知事に目録が贈られた。

同社は大正12年4月4日に岡三商店を創業。創業地への感謝を込め次世代の教育に役立ててもらおうと、寄付金と同シアターの鑑賞券500枚を贈った。

贈呈式には池田社長、一見知事、福永和伸県教育長のほか、同社役員と全国の支店長計約80人が出席。池田社長は「百年の歴史は三重県と共にあり形ある恩返しをお届けしたい。若人の学びの場を豊かにし子どもたちの将来を明るく照らすきっかけになることを願う」とあいさつし、一見知事に目録を手渡した。

一見知事は「三重県の子どもたちが本に親しみ宇宙に親しむような使い方を考えていく」と謝辞し感謝状を贈った。

寄付金の使途について県教委の福永和伸教育長は取材に「形として残るストーリー性あるものにしたい」と、来春リニューアルする鈴鹿青少年センターの屋外式可動本棚の製作費や本の購入費に充てる考えを示した。