伊勢新聞

ごま使ったレシピを発表 三重調理専門学校、九鬼産業と産学連携

【ごま製品を使った考案レシピを作る生徒=津市大谷町の三重調理専門学校で】

【津】津市大谷町の三重調理専門学校生がごまの製造・販売を手がける九鬼産業(四日市市尾上町)のごま製品でレシピ作りに取り組み、30日に同校で発表会があった。県が進める産学連携事業の一環で、調理経営学科2年の16人が同社の製品を使った料理3品、菓子4品を考案した。

生徒は昨年同社の出前授業でごま製品の種類などを学んだ。本年度はごまを生かしたレシピ案を出し合い、6班に分かれて9月から試作を重ねこの日を迎えた。

生徒は同社の3人に試食してもらいながら商品を説明。白黒のごまで衣を付けた白身魚のハンバーガーを作った班は「パン生地に黒すりごまを入れ、ごまペーストでソースを作った。随所にごまを感じ食感が楽しめるよう考えた」、白ごまと黒ごまで2種類のフィナンシェを作った班は「バターを太白ごま油に替えた。分量の微調整が難しかった」などと述べた。

【生徒考案のレシピを試食する浦田係長(右から2人目)ら=津市大谷町の三重調理専門学校で】

同社開発部の浦田隆幸係長は「ごまをしっかり生かしたメニューで商品ごとの良さが存分に味わえた」と評価した。

7回の試作を経てエクレアを完成させた寺嶋ひなたさん(19)と上百香さん(20)は「普段ごまを主役で使うことが少ないがいろんな食材に合うと分かった」、「すりごまやペーストなどいろいろな種類があると知りレシピを考えるのは楽しかった」と感想を話した。