ベトナム語で運転免許学科試験開始 三重県警、外国語で4言語目

三重県警は1日から、ベトナム語での運転免許学科試験を始める。県内に住むベトナム語話者に運転免許の取得を促し、交通ルールやマナーの理解を深めてもらうことで、交通事故防止を図る。

運転免許試験課によると、対象は第一種運転免許(普通、準中型、大型自動二輪、普通自動二輪、原付)と仮免許(普通、準中型)。試験は日本語と同様、津市垂水の運転免許センターで実施する。試験の説明や技能試験は日本語。

県警では平成22年に英語、同24年にポルトガル語、同30年に中国語での試験を開始しており、外国語での試験は4言語目。県内に住むベトナム人が増加していることを受けて実施を決めた。

同課の中谷敏幸次長は「ベトナム人の方に運転免許試験を受けるために勉強してもらい、交通法規やマナーを正しく理解して、交通事故防止につなげてほしい」と呼びかけた。

県によると、県内のベトナム人は令和4年12月末時点で1万683人。前年から1293人増加し、12年連続で増加している。国籍別ではブラジル人に次いで多く、県内外国人の18・65%を占める。