伊勢新聞

来年1月タイ訪問 三重県知事、産業連携強化や誘客へ

一見勝之三重県知事は29日の定例記者会見で、来年1月8日から同12日までの日程でタイを訪問すると発表した。産業の連携強化や県内への観光誘客などが目的。県内の経済団体や企業も同行する。

県によると、一見知事はタイでのビジネス拡大を目的に設けた「三重タイイノベーションセンター」の開設5周年記念行事に出席。タイ政府と産業連携のMOU(覚書)を締結することを想定している。

県内の食品関連事業者がバンコク市内で開く商談会にも出席し、現地の飲食店や流通業者に県産品をアピールする。現地の旅行会社向けの観光セミナーと商談会では、県内の観光資源を紹介する。

このほか、タイ国際航空を訪れ、中部空港(愛知県常滑市)への便数をコロナ禍前の状況に戻すよう要望する。日本路線の拡大に関心があるとされるベトジェットエアには、同空港への新規就航を求める。

一見知事がタイを訪れるのは初めてで、海外訪問は1月の台湾、5月のスペイン、8月のブラジルに続いて4回目。三重県知事がタイを訪問するのは、鈴木英敬前知事の平成30年11月以来となる。

一見知事は会見で「コロナ禍で活動できなかったことをリスタートさせたい。食品加工の分野などで双方が発展していけるようにしたい。県内の企業がタイに進出していけると良いと思う」と述べた。