伊勢新聞

ヴィソンで伊勢茶フェス 生産販売14業者が集結 三重・多気町の商業リゾート施設

【伊勢茶フェス開会式に出席した立花代表取締役(左)と一見知事(右から5人目)ら=多気町のヴィソンで】

【多気郡】三重県多気町の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」は29日、「伊勢茶フェス in VISON」を始めた。期間は12月3日まで。

伊勢茶の歴史や製法に触れながら商品や加工品の魅力を知ってもらう初めての企画。県議会茶業及びお茶の文化振興議員連盟の発案で実現した。生産販売の14業者が集結し、県や同議員連盟、県茶業会議所が後援する。

【伊勢茶フェスで売り出す商品=多気町のヴィソンで】

「マルシェ ヴィソン」では伊勢茶を使ったたい焼きや食パン、ボンボンチョコラ、ようかん、ティーバッグを売り出し、「伊勢茶のエアインアイス」や「スパイス和紅茶」を楽しめる。飯南高校美術部の伊勢茶ラテアート体験教室や「ほうじ茶つくり体験」を開く。

「和ヴィソン」では深蒸し煎茶とかぶせ茶の飲み比べができ、爽やか、まろやか、深みなど特徴を味わえる。12月2、3の両日は日本茶インストラクター協会県支部所属の講師がおいしい伊勢茶の入れ方講座を開催。

パティスリー「コンフィチュール アッシュ」では10月29日の「県高校生スイーツコンテスト」で優勝した相可高校食物調理科製菓コースの北村彩華さんと大谷奈那さんの作品「おいせの香り」を販売する。

開会式でヴィソンの立花哲也代表取締役は「ヴィソンは食がテーマ。地域と一緒になって地域を元気にしていきたい」とあいさつした。

一見勝之知事は「こんなにおいしいお茶はない。飲み物だけでなく料理、お菓子に使える。全国、世界へ宣伝していく」とアピール。

同議員連盟の中瀬古初美会長は「集客力と発信力があるヴィソンでのイベントを提案し、4カ月で実現していただいた」と感謝し、県茶業会議所の後藤健治常務理事は「みんなが応援してくれるのが何よりの励み」と開催を喜んだ。