伊勢新聞

「自分で考え行動を」 津の一志中生におやつカンパニー役員が特別授業 三重

【コミュニケーションについて話す柳常務=津市一志町高野の市立一志中で】

【津】津市に本社を置くスナック菓子メーカー「おやつカンパニー」の社員による特別授業が28日、同市一志町高野の市立一志中学校であった。同中2年生約120人に向け、同社常務執行役員で海外事業を推進する柳友彦氏(55)が「コミュニケーションについて」と題して話した。

同社と同中は令和2年度から社員による授業や製品に生徒がキャッチフレーズを付けるコンテスト、教員と社員の研修会などさまざまな連携を図っている。社員による授業は学年ごとに違うテーマで実施している。

柳氏は次世代のコミュニケーションについて「環境の変化で正解が正解じゃなくなることが起こる」と指摘。人間だけでなくAI(人工知能)ともコミュニケーションを取る時代が来るとして「正解がない世界では常に自分で考え行動することが必要」と呼びかけた。世界各国のあいさつを尋ねるクイズもあり大いに盛り上がった。

生徒会会長の小林奏太さん(14)は「教科書を覚える授業とは違いおやつカンパニーの方に世界の話が聞けて興味がわく」、同執行役員の蛭川愛莉さん(13)は「自分で考えて行動することは大事だと思った」と感想を述べた。