【鳥羽】三重県鳥羽市の地域資源を活用した商品開発に向けたセミナーが27日、鳥羽市役所で開かれ、小売や製造業など地元の事業者らが、新しい土産品開発のヒントを学んだ。
市と中小企業基盤整備機構中部本部が主催。地域資源を活用した土産の開発を支援する「鳥羽みやげ新商品開発プロジェクト」の一環として開かれた。
事前に応募のあった市内などの11事業者が参加。愛知県の中小企業診断士、鷲見暁さんが「新商品開発の成功と苦労」のテーマで講義した。鷲見さんは、同市の観光統計から、観光客の動向や傾向を分析して解説。ターゲットの絞り方や、商品開発時の留意点などを説明した。商品開発の成功事例や失敗の事例を紹介し、売れる商品のポイントなどもアドバイスした。
市観光商工課の担当者は「コロナ禍以降、団体旅行は減り、観光客の志向が変わってきている。若者やインバウンドに求められる新しい土産商品の開発につなげてもらえれば」と話した。
今後、個別アドバイスやテストマーケティングなども予定されている。