施設利用者がどら焼き手作り 28日限定販売 伊勢のデイサービス

【手作りのどら焼きを手に笑顔をみせる利用者ら=伊勢市小俣町のポピーデイサービスセンターTSUNAGARIで】

【伊勢】「焼きたてのどら焼き。ほどよい甘さでおいしいですよ」―。三重県伊勢市小俣町湯田の「ポピーデイサービスセンター TSUNAGARI」の利用者たちが、あんから手作りする本格的などら焼きを、28日午後1時半から限定販売する。

施設では、「食のレクリエーション」として、利用者らが和菓子作りやパン作りなどを楽しんでいる。指導するのは、施設の管理者で元和菓子職人の藤田幸則さん(53)。職人の経験と技をいかし、利用者が作業しやすいよう工夫して、手ほどきしている。

施設内で楽しむだけでなく、利用者が一般に向けた販売に挑戦することで地域と関わり、やりがいや生きがいにつなげてもらおうと、どら焼き販売を企画。専用厨房を整備して、営業許可を取得し、9月には関係者に向けたテスト販売をして準備してきた。

28日の販売当日は、60―90代の利用者10人ほどが、作業を分担して営業。卵や小麦粉を混ぜ合わせて生地をつくり、1枚ずつ色よく焼き上げ、北海道産小豆を使って炊き上げたあんをたっぷり挟み込む。接客も担当する。今後、月に1回程度の販売を計画しているという。

生地づくりを担当する利用者の男性(70)は「何度も練習してきた。いっぱい作るので、たくさんの人に食べてほしい」と話している。

1個百円(税込)。70個限定で、なくなり次第終了する。

問い合わせは同施設=電話0596(22)5003=へ。