伊勢新聞

伊勢和紙に想い映す 松阪で写真家3人作品展 三重

【3人展を開いた(右から)竹林さん、近藤さん、林さん=松阪市外五曲町の松阪市文化財センターで】

【松阪】アマチュア写真家3人がそれぞれのテーマに合わせた写真を伊勢和紙にプリントし、独特の風合いや立体感を表現した84点が並ぶ写真展「伊勢和紙に映す それぞれの想い」が、三重県松阪市外五曲町の松阪市文化財センターで開かれている。26日まで。24日は休館。

登山と写真、和紙プリントが共通の趣味の仲間3人が合同で写真展を開き、今回で3回目となる。約25年前から写真を始めた伊勢市小俣町の近藤健治さん(77)は、「思い出の山々」がテーマ。「山の空気感や四季の美しさを見てもらいたい」と、大型のフィルムカメラで撮影した槍ケ岳や立山などのほか、植物や里山の情景を出展した。

玉城町佐田の竹林千秋さん(74)は写真歴15年。今回は「中国の辺境」をテーマに、以前に訪れた湖南省の鳳凰古城や雲南省にある元陽の棚田、映画「アバター」のモデルとなった張家界の岩峰などを並べ、「壮大な景色と人々の暮らしぶりを見てほしい」と話す。

写真歴28年の玉城町上田辺の林隆久さん(73)は、コロナ禍をきっかけに散策するようになった玉城町と明和町の境に位置する斎宮調整池の四季や、池周辺で撮影した動物や鳥、植物を展示。「近くでもこんなにいい景色がある。写真を見て地元の良さを知ってもらえれば」と話し、来場を呼びかけていた。