【度会郡】趣味で水彩画を楽しむ奧野紀美子さん(82)=三重県玉城町妙法寺=の初めての個展が、同町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で開かれ、優しい色合いで描いた季節の花々が会場を彩っている。30日まで。22―26日は休み。
元々、絵が好きだった奧野さんは80歳まで営んでいた理髪店をやめた後に水彩画を始めた。友人で同かふぇオーナーの高野葉さんがインスタグラムに投稿する草花などの写真を題材に、作品を制作している。
高野さんは奧野さんから贈られた絵に、見た瞬間の感想を書き入れて保管していたが、たくさんの人に見てもらおうと27点を展示した。会場にはツユクサやアジサイ、ヒガンバナ、アザミなどのほか、ミカンをついばむメジロを描いた作品も並び、訪れた人の目を楽しませている。
奧野さんは「作品展ができると思っていなかったのでうれしい。今後は里山の風景を描いてみたい」と話していた。