【津】三重県津市の前葉泰幸市長は定例記者会見で、総額3億7151万円の一般会計補正予算案を発表した。1カ月児無料健康診査事業費や医療費助成システム改修事業に伴う債務負担行為などを盛り込んでいる。27日開会の市議会12月定例会に上程する。
補正後の一般会計予算額は1178億4024万円で前年同期比2・7%減となった。
1カ月児の無料健診事業に109万円計上。これまで乳児の4カ月、10カ月健診を無料で実施していたが、出産後の母親の健診と合わせて1カ月健診も無料にする。来年1月から実施し、対象は令和6年1月1日以降に出生した生後1カ月から2カ月までの乳児。1回限り無料で問診や診察、身体計測、育児相談などを行う。
新年度から小中学校でのデジタル教科書の導入などにより、さらに活用が見込まれる50型の大型テレビの更新と追加配置事業として3020万円計上。市内の小学校26校、中学校32校に計200台を更新もしくは追加で配置する。
医療費助成システムの改修事業は来年9月から子どもと妊産婦の医療費助成を拡充するのを受け、システム改修費として1224万円の債務負担行為を盛り込んだ。拡充内容は子ども医療費助成の受給資格の所得制限撤廃▽未就学児対象の窓口無料を小中学生まで拡大―など。
前葉泰幸市長は1カ月児無料健診の実施について「子ども・子育て政策を推進し、充実させていく」と話した。