児童ら落語を学ぶ 伊勢の御薗小、落語家講師に 三重

【児童らに落語の効果音などで使う太鼓を紹介する昔昔亭A太郎さん(左)=伊勢市御薗町の市ハートプラザみそので】

【伊勢】三重県伊勢市御薗町の市ハートプラザみそので17日、近くの御薗小学校の児童らが落語家から落語について学ぶ講座「学校らくご」が開かれた。

子どもたちに、伝統芸能である落語に触れてもらおうと、落語芸術協会と市が初めて企画。同校の全児童約270人が低学年、高学年に分かれて参加した。

低学年の講座では、落語家の昔昔亭(せきせきてい)A太郎さんが、落語で小道具として使う扇子や手拭いを紹介。扇子を箸に見立ててそばをすする所作を披露すると、歓声が上がった。

また、出囃子(でばやし)や効果音を表現する太鼓の体験では、児童が、幽霊が登場する場面の効果音の演奏に挑戦。最後に、昔昔亭さんが怪談話「皿屋敷」を披露すると、児童らは話に引き込まれ、怖がったり、笑ったり、落語を満喫していた。

初めて落語を鑑賞した女子児童(9つ)は「太鼓の音や、落語の話し方がおもしろかった。また聴いてみたい」と笑顔で話した。