雇調金を不正受給 鈴鹿の建設会社 三重

三重労働局は17日、建設会社「西村組」(鈴鹿市一ノ宮町)が雇用調整助成金を不正に受給していたと発表した。不正受給額は約310万円。同社は既に全額を返還した。

同局によると、同社は休業したと装った虚偽の申請書類を同局に提出し、助成金を不正に受給した。休業を装った期間は、令和3年8月から今年2月までの19カ月間に上る。

同局が申請の内容に不審な点があるのに気付いて不正受給が発覚。先月18日に支給決定を取り消し、同社に全額の返還を求めた。同社は聞き取りに不正受給を認めている。

同局は昨年度以降、今回を含めて県内で47事業所の不正受給を確認。不正受給の総額は約7億8300万円に上る。今後も不正受給を確認した場合は事業所名を公表する方針。