津署が刑事告発を受理 近ツー津支店過大請求問題、三重県議が会見

【記者会見で、津署が刑事告発を受理したと発表する稲森県議=県庁で】

近畿日本ツーリスト津支店(三重県津市)が県から受託した事業で過大請求をした問題で、稲森稔尚県議(草の根運動いが、3期、伊賀市選出)は16日、津署が刑事告発を受理したと発表した。受理は15日付。

問題をめぐっては、新型コロナの影響を受けた事業者に支援金を配る業務を県から受託した支店が、実際より多くの人員が業務をしたとする書類を県に提出。委託費のうち約1130万円を過大に請求した。

告発状は「契約の認識に差異があった」などとする支店の説明を「到底理解しがたい」と指摘。「契約内容に反すると知りながら過大請求をしたことが強く疑われ、詐欺罪にあたると思量される」としている。

稲森議員は8日に津署を訪れて告発状の写しを提出し、15日に同署から受理の連絡を受けた。記者会見で「津署には過大請求の背景を明らかにしてもらいたい。納税者が納得できる捜査を望む」と述べた。

また、この事業で支店が一部の業務を県に報告せずに再々委託していたことが調査によって判明したと明らかにした。「報告のない再々委託は契約違反。県の管理はずさんだと言わざるを得ない」と語った。