伊勢新聞

応急手当できる施設です 鳥羽ビューホテル花真珠を消防が認定 三重

【勢力消防長(左)から救急サポートステーションの認定を受けた迫間さん=鳥羽市安楽島町の「鳥羽ビューホテル花真珠」で】

【鳥羽】三重県の鳥羽市消防本部は、同市安楽島町の「鳥羽ビューホテル花真珠」を救急サポートステーションに認定した。認定式が14日、同ホテルであり、勢力敬次消防長が認定証と認定表示板を、女将(おかみ)の迫間優子さんに手渡した。

同本部は救命率向上を目的に応急手当の普及啓発に取り組み、月2回の救命講習や要望があった事業所で出張講習を開いている。

取り組みの一環として、施設内やその付近で突然けが人や病人が発生した場合に救急隊が到着するまでの間、応急手当ができる施設を同ステーションに認定していて、今回で21施設目。AED(自動体外式除細動器)の設置や救命講習の修了者2人以上確保などが認定要件となっている。

同ホテルでは、10月10日に従業員33人が救命講習を受講。迫間さんは「従業員がしっかりと学んでいないとお客さまの命を救うことができないかもしれないのでみんなで講習を受けた。今回の認定で意識向上につながれば」と話した。

勢力消防長は「お客さんや従業員の安全安心を守るために救急サポートステーションを継続してもらいたい」と述べた。