伊勢新聞

食べ歩き用プリン人気 棒に刺した新感覚 伊勢の山村乳業、AI活用

【食べ歩き向けのプリン「山村ぷりんバー」=伊勢市の山村みるくがっこう外宮前店で】

【伊勢】片手で持って食べ歩きできるプリン「山村ぷりんバー」が、三重県伊勢市の乳業メーカー山村乳業直営店「山村みるくがっこう」内宮前、外宮前両店に登場した。「プリンは容器に入っている」という概念を覆し、木の棒に四角いプリンを刺した新感覚のスイーツに人気が集まっている。

同社で20年来のロングセラー商品「山村ぷりん」は、人気があるものの、瓶入りでスプーンを使って食べるため、食べ歩きには向かない。そこで、山村ぷりんの味わいはそのままに、観光客らの食べ歩きに向くアイスバーのような形状のプリンを考案した。

瓶入りと同様、同社の牛乳と地元産の新鮮な卵を使用。なめらかな食感を損わず、棒から落ちない絶妙な柔らかさを出すため、対話型AIを活用して棒の太さやプリンの形を研究し、凝固剤の配合を変えて試作を重ね、完成させた。

今月発売したところ、予想を上回る売れ行きだという。開発担当の山村卓也さんは「食べた人は、『食感も味もプリンなのに落ちない』と驚きます。ぜひ食べてみて」と話している。

1個税込み420円。木の棒に「当たり」の印字があれば、好きな商品1点と交換できる。

問い合わせは同社=電話0596(28)4563=へ。