【伊勢】三重県の伊勢神宮で授与される来年の干支(えと)「甲辰(きのえたつ)」をかたどった一刀彫の「干支守」の箱詰め作業が、伊勢市宇治館町の神宮頒布部第二奉製所で進んでいる。
一刀彫は、神宮林のクス材を使用。「特製」(長さ139ミリ、厚さ50ミリ、高さ82ミリ)と、「一般」(長さ95ミリ、厚さ30ミリ、高さ56ミリ)の大小2種類がある。デザインは、愛知県岡崎市の彫刻家山下清さん(69)が手がけ「新春の雲海と昇龍に吉祥の願いを込め表現した」という。市内を中心とした彫刻師16人が制作を担当し、特製を1068体、一般を2万700体用意する。
奉製所では職員らが、一刀彫と神宮のお守りを木箱に納め、麻ひもを結んで仕上げていた。作業は年末まで続く見込み。
干支守は12月1日から、内宮と外宮、別宮の伊雑宮、瀧原宮で授与を始める。初穂料は、特製1万円、一般が3千円。