【鈴鹿】三重県鈴鹿市深溝町の深溝ライスセンター敷地内にこのほど、パンダを模した巨大なわらアート一体が完成した。夜間は会場周辺をイルミネーションで彩る。展示期間は令和6年3月末ごろまで。
地元の深伊沢地域づくり協議会(名村一宏会長)が地域づくりの一環として制作し、5日に除幕式をした。ことしで4回目。
完成したパンダ像は、高さ約5・5メートル、胴回り8メートルの大きさ。地元小学生のデザインを元に図面を作り、体の部位でわらの編み方を変えたり、肉球や爪など細部までこだわって仕上げた。そのほか、背面から内部に入ることができ、骨組みを見学できる。
作業には地域の子どもから高齢者まで、延べ約450人が参加し、約2カ月かけて地域全体で取り組んだ。骨組みなどの作業を担当した舘宣一さん(74)=同市深溝町=は「割竹でなめらかな輪郭を作るのが大変だったが、かわいいパンダができた。作業を通じて仲間もできて良かった」と話す。
13日は多くの見物客で賑わっており、同市長太栄町から来た主婦、前田宏美さん(60)は「昨年も良かったがことしも迫力がある。帰ったら孫や友人に撮った写真を見せる」と話していた。