ソフトボール男子の日本リーグ決勝トーナメント最終日は12日、埼玉・レジデンシャルスタジアム大宮であり、三重ヴェルデウィン(リーグ2位)が決勝で平林金属(同1位)=岡山=を13―1で下し初優勝した。三重県勢の優勝も初めて。
決勝トーナメントは今年4月から10月まで全4節行われたレギュラーシーズンの上位5チームが参加して11、12の両日行われた。レギュラーシーズン2位の三重ヴェルデウィンはレギュラーシーズン1位チームで、過去6度のリーグ優勝を誇る平林金属を11日の準決勝、12日の決勝と2日連続で破った。
チーム発足後一度も勝てていない強敵に対して11日の準決勝は7―6の逆転勝ち。4―5で迎えた最終七回、上田郁也主将(津市立朝陽中教)の3ランで逆転するとその裏、酒井匠(府洲会)河野拓郎(県庁)の継投で失点を1に抑えた。
12日は決勝の直前に行われた3位決定戦を勝ち上がって来た平林金属に対して、本塁打3本を含めた猛攻で13―1の快勝。七回にダメ押しの2点本塁打を放った中原雄大(盲学校教)が最高殊勲選手に選ばれた。
2019年に三重県庁ソフトボール部を受け皿にクラブチームとして再発足し、20年に日本リーグに加盟した県庁クラブが前身。日体大監督時代に全日本総合優勝などの指導実績がある田儀幸男監督=高知県出身=を迎え、日体大OBを中心に県内外の有望選手を集め今年7月の全日本クラブ選手権で創設以来初の全国優勝を果たしている。
田儀監督の話 今大会は点が良く取れた。監督の自分の意図を感じ取れる選手が多くベンチワークも良かった。週3、4日の練習を集中力を持って取り組んで来た成果。来年も強力な新人が加わるので日本一に向けてまたチャレンジしたい。