【松阪】まち歩きを兼ねた芸術イベント「松阪カルチャーストリート」(伊勢新聞社後援)が11日から、三重県松阪市中心部で始まった。豪商旧宅など12会場に地元ゆかりの作家やプロの作品を展示している。会期は26日まで。
松阪市、豪商旧宅を管理するNPO松阪歴史文化舎、同市観光協会、商工会議所、同市中町でギャラリーMOSを運営する松本紙店(松本恵介代表)らによる実行委員会が主催しており今年で3回目。
メイン会場は旧長谷川治郎兵衛家、旧小津清左衛門家、原田二郎旧宅の3カ所。出品作家は前回から3人増えて31人で、松本代表が芸大卒業展などを巡って選んだ絵画や彫刻、陶器など約80点を展示している。
旧小津家には大阪で活動する橋本絵里奈さんが水中を漂うクラゲを描いた縦1・6メートル、横3・8メートルの大作「たゆたう」がある。サテライト会場は岡寺山継松寺、ギャラリーうつくしや、サイトウミュージアムなど9カ所。
開催初日の11日には竹上真人松阪市長も各会場を見学し「建物と作品のマッチがすばらしい」と感想を話した。松本代表は「多くの方にご来場いただき、作品に触れていただくきっかけとしてほしい」と呼びかけている。