小片野新田遺跡で平安―室町時代の遺構 松阪、11日に発掘調査説明会 三重

【松阪】三重県埋蔵文化財センターは11日午前10時から正午まで、松阪市小片野町の小片野新田遺跡の発掘調査現地説明会を開く。平安―室町時代の遺構や遺物が見つかった。

同遺跡は櫛田川中流左岸の台地にある。高度水利機能確保基盤整備事業に伴い令和3年度から発掘してきた。本年度の調査では平安時代末から戦国期の堀立柱建物の柱穴や土坑、土師器(はじき)や陶磁器、鉄製品が出土した。

同センターは「平安時代末の土器には南伊勢・渥美半島産の他に奈良や伊賀から運び込まれたものが含まれ、注目される」「3カ年にわたる発掘調査で中世集落の姿や物流の様子が分かった」と評価している。

当日は午前10、11時の2回、職員が説明する。同市立大江中学校駐車場を利用でき、現場はそこから西へ約100メートル。