一見勝之知事は8日の定例記者会見で、三重県の情報発信拠点「三重テラス」を大阪市内に期間限定で設置すると発表した。2年後の大阪・関西万博を前に県の魅力を発信し、観光誘客につなげたい考え。県が都外に情報発信拠点を設けるのは初めて。
県によると、拠点は「三重テラスin大阪」の名称で17日から30日まで設置。大阪市中央区道頓堀1丁目の商業施設内にある観光案内所「ピボットベース トラベルカフェ アット トンボリ」に設ける。
県産の食品や「みえ応援ポケモン」のミジュマルとコラボしたグッズなどを販売する。飲食のスペースも設け、南紀みかんのジュースなどを提供。県産のかつお節や日本酒などをテーマにしたイベントも開く。
来場者にアンケートをして反響を把握し、大阪・関西万博での情報発信に生かす。来年1月には、大阪梅田駅周辺でも期間限定で情報発信拠点を設ける。賃借料や運営委託などの総事業費は2300万円。
一見知事は「設置は一時的だが、どんな点に興味を持ってもらえるのかを探りたい」と説明。関西圏での継続的な設置は「現時点で考えは持っていないが、一定の効果があれば考えることはあると思う」と語った。