【度会郡】茶業の振興に貢献したとして、全国手もみ茶振興会の会長を務める中森製茶取締役の中森慰さん(74)=三重県度会町大久保=が、10月28日に福岡県で開かれた「第77回全国お茶まつり福岡大会」(日本茶業中央会など主催)で、本年度の茶業功績者に選ばれた。
中森さんは、県手もみ茶技術伝承保存会の会長も務め、手もみ製茶法の伝承や若手技術者の育成に力を入れている。三重発祥の製茶法「片手葉揃揉(かたてはぞろえも)み」の技法を後世に伝えるための冊子を令和4年に発刊。各地で技術指導を行い手もみ茶技術の向上に尽力し、実演体験などを通じて茶業振興に努めている。今回は中森さんの活動が認められ、茶業功績者として表彰された。度会町では初めてという。
中森さんがこのほど、度会町役場を訪れ、中村忠彦町長に報告した。「今後も手もみ茶製法の技術継承や、度会町と協力して茶業のさらなる発展に努めていきたい」と話していた。