JFL鈴鹿の今後に期待 市長、株式譲渡を評価 三重

【アンリミテッドの新株主が決まったことを受けて話す末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】サッカー・JFL(日本フットボールリーグ)に所属する鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社「アンリミテッド」の全発行済み株式がこのほど、東京都の工業系商社「協同」に譲渡されたことを受け、三重県の鈴鹿市の末松則子市長は6日の定例記者会見で「(新株主が決まったことは)新聞で見てびっくりした」と述べ、「今後のチーム運営体制に期待する。今までのように個人に権力が集中することは無くなるので、評価はしたい」と話した。

県内初のJリーグ入りを目指して活動する同クラブは、元執行役員とのトラブルをきっかけに構造的な問題が顕著化。Jリーグからガバナンス(企業統治)の改善などが求められていた。運営会社は市内の県営鈴鹿青少年の森公園にサッカースタジアム建設計画を進めていたが、運営体制の改善が進まなかったことから、市は昨年11月に計画を白紙撤回したという経緯がある。

再度のスタジアム建設の可能性について、末松市長は「(白紙撤回したことで)双方の関係性が悪化したとは思っていない」との認識を示した。その上で「チーム側から話があれば相談には乗るが、ガバナンスがどう変わるかもう少し見守っていきたい。新しいチーム体制でどういうつきあいができるか、少しずつ距離を縮めていければ」と慎重な姿勢を見せた。