スナメリの赤ちゃん誕生 鳥羽水族館、授乳見られず人工哺育 三重

【人工哺育で育てられているスナメリの赤ちゃん=鳥羽市の鳥羽水族館で(同館提供)】

【鳥羽】三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、10月8日にスナメリの赤ちゃん1頭が誕生した。出産後、母親「ココロ」(6歳)の授乳が見られなかったため、飼育係が人工哺育で懸命に育てている。今回の出産で同館が飼育するスナメリは11頭(雄5頭、雌6頭)になった。

赤ちゃんは雄で、9日時点の体長は73・6センチ、体重は約7・2キロ。ココロは初めての出産で父親は不明という。

9日に人工哺育に切り替えた後は、24時間態勢で1日14回授乳し、体調管理を行いながら育てている。イルカ類の人工哺育は難しく、平成25年に同館がスナメリの「輪(りん)」に行った人工哺育が国内初の成功例という。現在はバックヤードで飼育しているため、一般公開は未定。

飼育係は「これから寒い時季になるので、無事に元気に育ってほしい。担当者で協力し合いながら頑張りたい」と話した。