来年春の選抜高校野球大会出場校選考の重要な資料となる、秋季東海地区高校野球大会(東海地区高野連主催)は28日、岐阜市の長良川球場で準決勝2試合があり、県勢で唯一勝ち残っていた宇治山田商(三重1位)は豊川(愛知2位)に5―6の九回逆転サヨナラで敗れて決勝に進めなかった。
豊川は29日の決勝で愛工大名電(愛知1位)を8―7で下して初優勝した。11月15日から試合が始まる明治神宮大会に出場する。
宇治山田商は一回2死一、二塁で5番泉亮汰の中前適時打で1点先制。その後も攻守で粘って試合を優位に進め、九回には4番小泉蒼葉の左越ソロ本塁打で5―3とリードを広げた。
しかしその裏、守備の乱れと四球から豊川に1死一、二塁の場面を作られ、豊川3番のモイセエフ・ニキータらに適時打3本を許して3点を失い、逆転された。
来年春のセンバツの東海地区出場枠は3校。秋の東海大会で優勝した豊川、準優勝の愛工大名電の出場が決定的となった。残る1枠は準決勝で敗れた宇治山田商、藤枝明誠(静岡1位)などが有力な候補となっている。